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就活生必見!失敗しないネクタイの結び方

就活の身だしなみにネクタイは欠かせません。比較的地味なリクルートスーツに彩りを与え、その人の印象にも影響を与えます。

もちろん選考では、みなさんのこれまでの実績や能力・人柄が評価基準となりますが、ネクタイを始めとする身だしなみも面接官の無意識下での評価に影響をあたえることが多々あります。身だしなみをきっちりと行っている人は仕事ができそうな印象を与えますし、身だしなみがいい加減な人は仕事もいい加減にしそうな印象を与えてしまいます。
ところが、実際に面接官をしていると、ネクタイを綺麗に結べている就活生は少ないように思います。

今回は就活生の皆さんにむけて、イケてる印象を与えるネクタイの結び方についてお伝えしていきたいと思います。

イケてるネクタイの5要素

仕事ができそうな印象を与えるイケてるネクタイ(+結び方)には5つの要素があります。

1. 左右対称な結び目

ネクタイの結び目が左右非対称だと、ネクタイが曲がっている様に見えます。曲がったネクタイは相手に身だしなみができていない印象を与え、マイナス評価に繋がりかねません。
(プレーンノットで結んでいる人は結び目が左右非対称になりがちです。)

2. 適切な結び目の大きさ

襟角度に対して適切な大きさの結び目を作ります。一般的に襟角度が広いほど大きめの結び目を、襟角度が狭いほど小さめの結び目を作ります。就活生の皆さんが使うワイシャツは一般的な襟角度(レギュラーカラー)だと思いますので、後述のセミウィンザーノットで結ぶとちょうどよい大きさになります。

3. ディンプルを作る

ディンプル(dimple)とはくぼみ・笑窪の意味で、ファッションにおいてはネクタイの結び目にできる窪みのことを指します。このディンプルができるとネクタイが立体的に見え、よりカッコよく見せる事ができます。ディンプルにはくぼみが1つのシングルディンプルと2つあるダブルディンプルがありますが、就活の場合はシングルディンプルのほうが良いでしょう。

ネクタイのディンプル

4. 適切なネクタイの長さ

ネクタイの長さは、立った状態でベルトのバックルにかかる程度の長さが最適とされています。短すぎるとネクタイの小剣が見えてしまいますし、長すぎると座った時にジャケットから大剣がはみ出して格好悪くなってしまいます。

5. 適切なネクタイ幅

ネクタイの結び方とは少し離れてしまいますが、ネクタイの幅にも黄金比があり、一般的にスーツの下襟部分の「ラペル幅」とネクタイの「大剣の幅」に近いほうがよいとされています。

太いラペル幅・ネクタイ幅は良くいうと「どっしり感・安定感」がありますが、太すぎると逆に「もっさり」したオッサンのような印象を与えます。
逆に細いラペル幅・ネクタイ幅は「スタイリッシュ感」があり洗練されている印象を与えますが、細すぎると安定感がなくチャラい印象を与えてしまいます。

ネクタイの太さはあまり神経質にならず、一般的なものを買えば問題はありません。

スーツとネクタイのバランス

 

 

ネクタイのおすすめ結び方:セミウィンザーノット

ネクタイの結び方は様々ありますが、就活生にオススメなのが「セミウィンザーノット」と呼ばれる結び方です。結び目の形が綺麗で、大きさも適切ですのでスーツが決まって見えます。

慣れれば簡単に綺麗なネクタイの仕上がりにできますので、是非お手元にネクタイを用意してチャレンジしてみてください。(わかりやすいように一つづつステップを分解して記載しているので、なんだか難しそうに見えるかもしれませんが、やってみると非常に簡単です。)

Step.1

大剣を左側、小剣を右側にして首にかけます。写真は皆さん側からみた撮り方になっており、手前が自分側(首にまく側)になります。

ネクタイの結び方_2

Step.2

ネクタイの大剣の方が上になるようにクロスさせ、右手側にもってきます。
このクロスさせる位置によって結び終わった時のネクタイの長さが決まりますので、最適な位置を覚えておきましょう。(ネクタイの生地のつなぎ目を目印にするとわかりやすいです。)

ネクタイの結び方_3

Step.3

大剣を小剣の裏から回して左手側に持ってきます。

ネクタイの結び方_4

Step.4

左側にまわした大剣を、外側(奥)から自分側(手前)に向けて、首とネクタイの間を通します。

ネクタイの結び方_5

通し終わった大剣を下に持ってくると下記の写真のような三角の結び目ができます。(小剣は表側を向き、大剣は裏側を向いています)

ネクタイの結び方_6

Step.5

できた結び目をギュッと締めます。この結び目が完成時のネクタイの結び目の土台になり、結び目の大きさを左右します。
襟の開き角度が広い場合・ラペル幅が広い場合は緩めに締めて大きめの結び目を、襟角度が狭い場合・ラペル幅が狭い場合はキツ目に締めて小さ目な結び目を作るとよいでしょう。

ネクタイの結び方_7

Step.6

できた結び目に合わせて(結び目に沿う様に)大剣を右手側から左手側に持ってきます。

ネクタイの結び方_8

Step.7

左手側にある大剣を自分側(手前)から外側(奥)に向けて通します

ネクタイの結び方_9

Step.8

大剣をネクタイの一番表面側に出ている間を通します。

ネクタイの結び方_10

Step.9

大剣を引っ張り結び目の形を整えます。

ネクタイの結び方_12

ネクタイを締める際(引っ張る前)に、写真のように結び目の上(自分の首に近い側)を「M字」に折り目を作っておくのがポイントです(写真がわかりにくくてスミマセン…)。ここで折り目を作ることで、ネクタイを締めた際にディンプルをネクタイ中央に綺麗に作ることができます。

ネクタイの結び方_11

完成

後は小剣側を引っ張り、ネクタイを締め上げれば完成です。

ネクタイの結び方_13

セミウィンザーノットは一度三角形の結び目を作り、その上にネクタイを這わせるので出来上がりの結び目がきれいな三角形になり、非常に整った印象をあたえることができます。

ネクタイの結び方1つですが、スーツの見た目も大きく変えることができますので、是非一度試してみてください。

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