『仮説思考』 内田 和成
BCG出身の内田さんが書いた仮説思考という考え方についての本。
ロジカルシンキングに関する本が数多く出版されているが基礎的な部分が書かれている。
網羅的な積み上げ型の思考ではなく、コアになる部分に目星を付けてから分析する仮説思考によって、仕事のスピードを早め、先行きが不透明な中で解を見つけることができる。
特にビジネスの世界ではすべての情報を手に入れてそこからベストの選択をとることはほぼ無く、仮説を立ててそれを立証するファクトを集めてベターな判断をしていくことが多い。その点においてもこの本は多くの示唆を与えてくれる。
仮説思考の重要性が書かれているが、読んだからと言って仮説思考で考えられるわけではない。一年前に読んでおけばよかった本。コンサル志望者は何故コンサルタントが仮説を重視しているのかが理解できるので今のうちに読んでおくと◎
この記事を読んだ人がよく見ています
2016/03/02
オススメ就活本レビュー
同じカテゴリの記事
-
『グロービスMBAマネジメント・ブック』
就活をしていく上で、将来経営に携わりたいと考えている人は多いが、 どんな力が必要なのかわからない、経営者ってどんなことをする人なのかわからない、 そう思う人も少なくないのではないでしょうか。 本書は、経営戦略、…
-
『ビジネスロードテスト 新規事業を成功に導く7つの条件』 ジョン・W・ムリンズ
GAPの立ち上げにも関わった著者が書いた、新規事業立案の書籍。 「市場の魅力」「業界の魅力」「魅力的なターゲットセグメント」「持続可能な競争優位性」の4点と 「使命・野心・リスク許容度」「CSFに対する実行力」「…
-
『モチベーション3.0』 ダニエル・ピンク
今まで通りのルーチンワークをこなす際にはアメとムチの成果主義が有効であったが、ヒューリスティックな仕事で最大限力を発揮していくには自律性、熟達、そしてそれの元となる目的という3つを柱とした新しいモチベーションが必要となる。 …
-
『ビジョナリーカンパニー3』 ジェームズ・C・コリンズ
衰退には5段階あり、それぞれのフェーズについての解説に重点。衰退を避ける方法は前作までの内容参照。衰退を促す要素には特に目新しいものはなかったが、どういう順を追って落ちぶれるのかといった点は面白かった。学生団体の様な組織…
-
『MBA組織と人材マネジメント』 グロービス
人事の思考を理解したくて読んでみた。「人的資源管理HRM」が中心。戦略を実行するための組織づくりとその運営。 …