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合説を有意義に活かす3つのテクニック~入門編~

数社~数十社集まり行われる合同企業説明会には、毎年多くの就活生が参加しています。ところが、参加した人の中には「人が多すぎて話が聞けなかった」「退屈な時間になってしまった」などの声も多く耳にします。

もちろん一つの会社について深く知ることは難しいですが、一度に数社の会社について知ることが出来る機会は非常に貴重で、この合説を有効活用することでその後の就職活動も優位に進めていくことができます

今回は合同説明会を有意義に過ごすための3つのテクニックをお伝えします。

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そもそも何のために合同企業説明会に参加するかを考えよう

合説は就職活動において初期に企業と学生が接点を持つ機会になり、複数の企業と多数の学生が一度に参加し企業のアピールをしていきます。
企業側のゴールは「より多くの学生に会社を知り興味を持ってもらい、エントリーしてもらうこと」を念頭に於いているため、その会社の深い情報(その会社に入社の意思決定をするための情報)は限られていると考えておいた方がよいでしょう。
したがって、興味のある企業の話を聞いても得られるものは少ない(既に企業のゴールである興味を持つことを達成している)。

就職活動のプロセスと合同企業説明会で得られる情報の密度

では、合説をどう活用すれば良いでしょうか?

合説は「興味を持ったことがない」もしくは「興味は多少あるが、エントリーするかどうか迷っている」業界・業種を知る場として活用すると良いでしょう。
参加する上での心持ちとしては「興味のない業界や業種を洗い出す」くらいに考えて、自分の知らない業界についてどんどんアプローチしてみましょう。

というのも、自分が興味が持てるかどうかは自分が「知っているかどうか」に大きく左右されます。
一般的な学生が知っている企業はBtoC(消費者向けにビジネスをしている会社)や人気企業であり、他にもBtoBで対企業向けにビジネスをしている優良な会社を見過ごしてしまうことになります。
合説における興味のある企業とは

上の図のように、就活を初めた段階では知っている業界・業種には限りがあります。
まだ興味は持てていないけれど、情報を得れば興味を持つ業界・業種(図中のIT業界やマーケティングなど)は多数存在します。
数多くの業界・業種のビジネスを知ることで、自分の興味の傾向(〇〇業界は意外と面白そう!とか△△の職種は興味を持てなさそう…など)が見えてくるでしょう。

この合説では、自身の視野を広げ、より良いキャリアの選択ができるようにしていきましょう。

テクニック 1. どの合説に参加するかどうかを見極める

全国各地で合説は開催されていますが、その規模や形態など様々です。

「開催場所」「参加企業数・参加者数」「説明会の形態」などから自身の志向や就活のフェーズに合わせて参加する合説を見極めましょう。

超大型合説

大規模なイベント会場・ホールなどを貸しきって企業ごとにブースでプレゼンを聞くことができるイベント。(リクナビ・マイナビなどが主催)
全国の主要都市にて開催され、多数の企業、学生が参加。
学生の参加制限は無く、だれでも参加することができます。

メリット:
多くの企業が参加するため、興味のある企業が複数参加している可能性があります。
学生のターゲットを広く設定しているので、対象の業界について知らなくても会社について知ることができます。

デメリット:
大人数が参加するため、志望企業の説明が聞けないことも(人気企業のブースでは立ち見はもちろん、プレゼンターの声が聞こえないということも。)
多種多様な学生に合わせて説明が行われるため、自分の知りたい情報を得られないことも。(HPに載っているような情報ばかりということも)

限定型合説

特定の大学・業界などを対象に行われる中小規模の合説(ネオトラディション、トライフ、GoodFindなどが主催)
ブースで企業の説明を聞くことができる。
就活の早期から開催され、超有名企業ばかりが参加するなど、是非参加しておきたいイベント

メリット:
東大・京大など特定の属性の大学生に向けて行われるため情報の密度が高い。
参加者が限られているため、プレゼンターや社員にもどんどん質問することもできる

デメリット:
参加できる大学に制限などがあることも。

座談会型合説

所属大学や参加企業などを厳選し、座談会形式で説明が行われるイベント
1テーブル5~10人程度で様々な企業の社員との対話を通じて会社を知ることができる。

メリット:
少人数で社員との質問ができるため、ブース型の説明会とは違ってよりその企業のことを知ることができる。
社員の人柄、パーソナリティなどもしることができ、会社の雰囲気をつかむことができる。

デメリット:
多くの企業の説明を聞くことはできない。

テクニック 2. プレゼンに集中するための必需品

なにかとせわしなく、落ち着かない合同企業説明会。
そんななかでも企業のプレゼンに集中できる便利グッズをご紹介。

バインダー

合説では学生に机が用意されていないことがほとんどです。
膝の上で or 立ったままメモを取れるようにするためバインダーを持っておくと便利です。

しっかりした素材でメモ用紙を挟むことができ、バインダーを閉じると書いたメモを保護できるので合説の際は役立ちます。

フリクションボールペン

同じく合説では立ったままメモをとることもしばしばあり、筆記用具の出し入れは煩雑です。
1本のペンで色分けから修正までできる多色フリクションボールペンがオススメ。

名刺

こちらは「合説を有意義に活かす3つのテクニック~質問編~」で後述。
わざわざ合説のために名刺を作る必要はありませんが、もし就活用に名刺を用意していれば持って行くと良いでしょう。

テクニック 3. 空いているブースから積極的にまわる

合説はいままで興味を持っていなかった企業との出会いの場です。
とはいえ、数多くの企業の中からどの企業をみたら良いのやら少し迷ってしまいますね。
そこでオススメなのが空いているブース、知名度の低い企業のブースから回ってみること

学生の人数の少ないブースでは、企業の社員さんも比較的丁寧に応対してくれますので、大人数が押しかけるブースの流れ作業のような説明も少ないでしょう。

さらに少人数であれば社員さんにも個別に質問することもできます。
初めての説明会ではどうしても受け身の姿勢になっていて、聞きたいことも聞けない、どんなことを聞いたらいいかもわからない、そんな状況だと思うので、興味のなかった企業を練習台に質問の練習をしてみましょう。

そうすることで会場の空気にも慣れ、本命の企業でもより有意義な時間を過ごすことができます。

次へのステップ

いかがでしたでしょうか?
就活だけでなく、その後のビジネスにも当てはまることですが、まず始めはあれこれ考えずに実践してみることです。
たくさんの説明会に参加するとより企業の見方も、よりよい質問の仕方もわかってきます。

次回は合説でデキる質問のしかたについてお伝えしたいと思います。
志望度の高い企業で自己PRしたいひと、OB訪問の相手を探している人、是非チェックしてみてください。

【合説質問テンプレ】まわりに差を付ける質問テクニック
合同企業説明会でデキると思わせる質問の仕方のまとめ。質問例からより自分を印象づける方法、OB訪問につなげるためのテクニック、合説会場で上位1%になる方法までご紹介!

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2016/02/28 就活準備

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