【合説質問テンプレ】まわりに差を付ける質問テクニック
合同企業説明会に参加する企業は、学生の皆さんに興味を持ってもらうために人事だけでなく現場のエース級の社員を投入します。
そんな社員の方々と会うことができるのも合同企業説明会の魅力のひとつです。
入門編では合説の持ち物やブースの回り方をお伝えしましたが、今回はその中でも自分の志望度の高い企業への質問の方法についてお伝えしたいと思います。
入門編はこちらから:
なぜ合説で質問をすると良いのか?
そもそも、なぜ合説で積極的に質問をするべきなのでしょうか。理由は2点あると考えています。
1. 個別の密度の高い情報が得られる
2. 自己PRにつながる
3. 今後のコネクションをつなぐことができる
1. 個別の密度の高い情報が得られる
ネットなどで不特定多数の大人数に向けて発信された情報ではなく個別に生の声を聞くことで、他の媒体からは得られない密度の高い情報を得ることができます。
特に実際に最前戦でビジネスを動かしている社員の話を聞ける機会は限られているので、この合説の場で個別に質問をして、自分の知りたい情報を得ることは貴重な機会になります。
また、自分が質問するというアクションを起こすことで、得られた情報の記憶の定着にもつながります。
2. 自己PRにつながる
先述の通り、合同企業説明会には各社とも採用に関わるエース級の社員を投入してきます。
説明会に来ている社員はその年の採用に関わっており、その後の面接などで再度登場する可能性は高くなります。
しかし、自分から質問ができる人は1割程度、さらにデキると思わせるような質問がデキるのはその中でも2~3割程度の学生だと感じます(私個人の実感値)。
しっかりとした質問をするだけで来場者の中のTOP2~3%になれるのに質問をせずに帰ってしまうのは非常にもったいないです。
はじめは失敗してもいいので、どんどん質問していくと良いでしょう。
また、すべての企業において優遇されるわけではありませんが、説明会で鋭い質問をしてきた学生さんを特別ルートで選考に案内するということは実際にあったりします。
是非「デキる!」と思わせる質問及びその受け答えをし、自己PRしていきましょう。
3. 今後のコネクションをつなぐことができる
合同説明会の良い所は、説明が終わったあとに個別に社員に質問ができるところ。
手が空いている隙をねらって個別に質問をしてみましょう。
この時に社員さんから名刺をもらうことができればその後のOB訪問などにもつなげることができるかもしれません。
自分の知り合いで志望企業のOBさんがいない場合は合説を有効活用するようにしましょう。
他の就活生と差をつける質問のテクニック
では他の就活生と差をつけられるデキる質問をするにはどうすれば良いのでしょうか?
良い質問、その受け答え方とはには3つの要素が必要です。。
・ 質問の内容が適切であること
・ 質問の伝え方が適切であること
・ その回答のキャッチアップが良いこと。
「質問の内容が適切である」というのは対面の質問でしか知り得ない情報密度の高い質問であること(ネットで調べればわかるような質問はあなたの評価を落とします。)
「伝え方が適切である」というのは、結論から話しその後にその背景を伝えるようにすること。
また、質疑応答は良い質問を投げかければ評価が上がるわけではありません。
社員の返答をしっかりとキャッチアップし、必要であればその回答に対して更に深掘った質問をすることなどが求められます。
ではそのような3つの要素を満たす質問をするにはどうすれば良いのでしょうか。
1. 事前準備 IR情報を読む
良い質問をするためにはまず事前に会社のことについては調べておきましょう。
志望度の高い企業が既にある場合、説明会に参加する前にIR情報などで予め情報を仕入れて質問したいことを幾つか用意しておきましょう。
説明会ではその中でも、自分がいちばん知りたいと思うトピックスを絞って質問をしていきましょう。
というのも、複数のトピックスの質問をしても話が浅いところで止まり、深い話が聞けなくなってしまいます。
また、質問される側もバラバラのトピックスの質問をされてしまうと印象に残らなくなってしまいます。
「〇〇について質問してきた学生さん」と印象付けるためにも、1つのテーマに絞って質問をしたほうがベターでしょう。
2. 適切な質問の伝え方をしよう
なるべく簡潔に、結論から。そしてその背景を説明しましょう。
というのも、質問を受ける際に多いのが、質問の背景から話し始めて結局何を聞きたいのかがわからない方を多くお見かけします。
結論から話さない人はビジネスマンからみて印象がわるくなります。
同じように、自己PRをしようと余計な自身の経験などを話す学生さんもいらっしゃいますが、これも非常に印象が悪くなるのでやめましょう。
気持ちはわかるのですが、質問時の自己紹介で自身の魅力をつたえるのではなく、質問の内容で魅力を伝えられるようにしましょう。長々と質問をする学生は印象が悪くなります。
また、質問をする際は質問の背景についても簡単に合わせて伝えるようにしましょう。
企業側もあなたの疑問を解決したいと思っています。
同じ質問でも、その人が何故その質問をしたいと思ったのかによって答える内容や、話のバランスがかわります。
(あくまでも簡潔に、)何故その質問をしようと思ったのか答えられると、よりあなたの知りたいことを答えてもらえる可能性が高まります。
質問例:
「〇〇に関して質問なのですが、△△(質問)でしょうか。というのも~~(質問の背景)。」
3. 質問内容をキャッチアップして更に突っ込んだ質問をしよう
社員さんの回答を理解し、更に深掘った質問をしてみましょう。
自分の知りたいテーマについてより詳しく情報が得られるだけでなく、自身のキャッチアップ能力の高さをアピールすることにもつながります。
合説でのオススメ質問例
合説で質問する際は時間も限られており不特定多数の人が聞いているので、会社全体の魅力が伝わる質問をする方が気持よく答えてもらえます。
業界理解
・〇〇業界は〇〇年前に比べ、どの様な点が変化しつつあるのですか?(変化の少ないインフラ系は10年位のスパン、変化の大きいIT系は3~5年のスパンで聞くとよいでしょう)
・〇〇さんは今後〇〇業界がどのように変わっていくと思いますか?
会社理解
・御社のビジネスでは競合の企業が数多く存在しているかと思いますが、そのなかでビジネスを成功されている要因はどのようなものがありますか?
・御社の強みは〇〇と伺ったのですが、実際にビジネスをしていてどのような時にその強みを実感しますか?
・どのような時に「この会社にいてよかった」と思いますか?
合説での質問スクリプト
大人数の前での質問する場合
大人数の場合、自分一人だけでたくさんの時間を割いてもらうことは難しいため、聞きたい内容を絞って質問をしましょう。
社員の方は大人数を相手に回答をすることになるので、なるべく会社のポジティブな面を話してもらえるような質問をするとよいでしょう。
会社のネガティブな面は個別にヒアリングする方が社員からの印象も良くなりますし、その方が実際の本音に近い話をしてくれるでしょう。(なかなか大勢の前で本音は聞き出しにくいです)
質問例1:
〇〇大学の△△と申します。
プレゼンありがとうございました。
1点お伺いしたいことがあります。
※※※※※※でしょうか?(この部分は一言で話せるように。)
というのも××~~~××(質問をした背景を伝える。これも簡潔に伝えられるように)
質問例2:
〇〇大学の△△と申します。
プレゼンありがとうございました。
2点お伺いしたいことがあります。
1点目に※※について※※でしょうか?
2点目に●●であれば
というのも××~~~××と考えているからです。(質問をした背景を伝える。)
個別で社員さんとの質問する場合
簡単に自己紹介をすると良いでしょう。というのも、名前だけでは覚えてもらえないので、大学名+部活・サークル・アルバイトなどのあなたを印象づける自己紹介を一言で話すとより印象に残ります。
また、比較的時間をとってもらえる可能性が高いので、1つのトピックスについてについて、掘り下げて2~3回ほど質問をしてみよう。
最後に「ありがとうございました。」と伝え、名刺を差し出しましょう。
ビジネスマンは基本的に名刺を差し出したら名刺を返すのが基本なので、特に何も言わなくても名刺をもらうことができるでしょう。
もしもらえなければ今後質問したいことがあるので、名刺をいただくことはできませんか?と伝えてみましょう。
質問例:
〇〇大学で××をやっている△△と申します。
プレゼンありがとうございました。
※※について伺いたいのですが、※※でしょうか?(この部分は一言で話せるように。)
というのも××~~~××と考えているからです。(質問をした背景を伝える。)
(相手社員の返答)
ありがとうございます、××とは××ということですか?(しっかりキャッチアップしていることをアピール)
××であれば※※~~~※※だと思うのですがいかがでしょうか?(自分の思考をあいてにぶつけてみる)
(相手社員の返答)
ありがとうございました。大変参考になりました。
また御社のことを知りたいと思っているのですが、連絡先をいただくことはできますか?
(自分から名刺を差し出す)
(名刺をもらう)
ありがとうございました。
質問後のフォロー~より自分を印象づけるために~
説明会で質問をしてそのままで終わってはいけません。しっかりとアフターフォローをしていきましょう。
というのも合説では数百人単位で学生が参加します。せっかく自身を印象づけてもそのままでは記憶が薄れていってしまいます。
社員の方に名刺をもらえた場合は当日中にメールを送り、自身をPRしていこう。
さいごに
合説での質問の仕方いかがでしたか?たくさんお伝えしましたが、まずはあれこれ考えずに実践してみることです。
はじめから上手く質問することは難しいので、たくさん失敗をして慣れていきましょう。
特に、合説は参加する学生数も多いので、質問がうまくいかなかったとしても企業側も周りの就活生も大して覚えていません。
たくさんの説明会に参加して、いろんな企業のビジネスを知り、よりよい質問ができるようにしていってください。
まず行動!みなさんの就活を応援しています。
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