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失敗しない就活ノートの作り方【自己分析編】

就活のゴールである「自分の働きたいと思う会社を探し、内定をもらい、自分のキャリアを歩んでいくこと」を達成するためにも、就活ノートを作っていきましょう。

今回は就活の際に皆さんが直面する自己分析について考えていきたいと思います。
企業選びを自分の直感で選んでいる人、いくつか内定をもらったけど入社先を選びきれない、そんなあなた必見です。

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自己分析の際に何を就活ノートに書くべきか?

基礎編でも触れましたが、就活ノートには「就活で手に入れた情報」「自分の考え」をストックしていきましょう。
ポイントは下記の3点です。

1. 就活のイベント中に情報・気付きをメモする
2. 得られた情報だけでなくそこから感じた自分の感想、気付きもメモする
3. 企業の立場にたって「求める人物像」「面接での評価基準」について考える

企業毎の情報から自己分析をする際には、自分の無意識下にある印象を言語化し、優先度をつけ、本質を見抜き、正しいかどうかを判断するというステップを繰り返していくことが求められます。

では具体的にどのように自己分析をしていけばよいかを見ていきましょう。

自己分析ノートの作り方

1. 企業毎の情報を仕分ける

企業の説明会やセミナー、面接などの際に記録したメモがあるかと思いますが、それらを集め整理しましょう。
就活ノートがルーズリーフで作っているとこの作業が楽ですね。

2. 企業に対するポジティブ・ネガティブイメージをリスト化する

就活が進んでいくと「いい会社だと思った」「面白そう」「なんかこの会社は違う気がする」など、自分の中で企業に対する印象があるかと思います。
そこで、これらを言語化・リスト化し書き出してしていきましょう。

というのも人の印象やイメージは無意識下にて判断されることが多くあります。
そしてこれらを元に志望度や志望理由がなんとなく形作られていきます(まだこの段階では直感のようなものですね)
したがって、その「なんとなく」「あやふや」な印象・イメージをまずは明確化させる必要があります。

そこで、これらの印象・イメージについてノートに書きなぐってみましょう。
「成長できそう」「生活が安定していそう」「合コンでモテそう」「ハードワークそう」「社員がイケてなさそう」など、何でもいいので少なくともポジティブな印象とネガティブな印象それぞれ少なくとも10個は書き出してみよう。
誰かに見せるものでもないので建前は放っておいて、自分の本音を書くようにしましょう。

高学歴の人ほど手を動かすことを嫌いますが、騙されたと思ってまずは20個書いてみてください。
人の脳は言語化されていない情報について考えることができないので、まずは自分のイメージを言語化してみましょう。
実際に手を動かし、文字で認識することで自分の無意識下の判断を理解することにつながります。(私も就活の際に実際に書いてみて新しい発見がありました)

意外と「お給料が欲しい」とか「合コンでモテそう」とか俗的な動機が無意識下で自身の意思決定に左右している場合が多いです。(俗的な動機がダメというのではなく、人それぞれなのでまずは自分がなぜ志望するのか理解するとよいでしょう)

3. 書きだしたイメージの中から重要なもの3つずつを選ぶ

書きだした印象の中で重要度の高いものとそうでないものを分けましょう。
自分の希望をすべて満たす企業はほとんど存在しません。

ポジティブな印象、ネガティブな印象それぞれ3つずつ優先度が高いものを抽出しましょう
(3つという数に論理的な根拠はないので、みなさんの判断に任せます)

この重要度についても誰かが見ているわけではないので自分の本音で選びましょう。

意識が高い系の方ほど「自己成長」とか「裁量権が…」とかを選びがちですが、本当に自分のこれからの人生の方向性を決める際に、本当にそれが重要なのかどうかを考えましょう。

※「自己成長」や「裁量権の大きさ」が悪いわけではありません。(かくいう私も重視していました)

4. 重要な要素について3回の「なぜ?」を繰り返す

3.でピックアップした要素について少なくとも3回の何故を繰り返して問題の深堀りし、本質を見抜けるようにしましょう
本当は5回くらい繰り返すとよいのですが、3回程度でもおおよそ本質に近づけます。

少し面倒に思うかもしれませんが、重要なステップなので騙されたと思ってやってみてください。

例:

「〇〇社では成長できると思った」

→(なぜそう思った?)「若手のうちから裁量権が大きく、自分の夢に近づけそうだから」

→(なぜそう思った?)
「入社5年目までに海外赴任できるから」
「〇〇を叶えるために必要な力が身につきそうだから」

→(なぜそう思った?)
「会社説明会で話していた〇〇さんが4年目に海外赴任を経験していたから」
「ビジネスの職務上、〇〇の経験を得ることができそうだから」

5. 本質について「それって本当?」と疑ってみる

4.で導き出したイメージの本質について「それって本当なのか」について自問自答してみましょう。
これにより、あとどんな情報があれば自分が正しい意思決定がデキるのかが明確になります

例:

「会社説明会で話していた〇〇さんが4年目に海外赴任を経験していたから」
→(それって本当?)
同期の中でも海外赴任できるのは一部の人だけかもしれない…
→同期の人数と5年目までに海外赴任をした人の人数を確認したら確からしくなる!

「ビジネスの職務上、〇〇の経験を得ることができそうだから」
→(それって本当?)
職務を通じて身につくスキルAは〇〇を達成する上で必要な能力だが、達成するためには他にもスキルB,Cが必要。
→スキルB,Cについても身につけられるかを確認すれば確度が高まる!

さいごに

以上のステップを踏むことで、企業の説明会やOB訪問で社員さんに聞いてみたいことの質問リストを作ることができ、あなたのキャリアの意思決定をする際に重要な情報となります

また、志望動機を語る際にもしっかりと本質を把握できていると企業へのアピールにつながります。
自己の認識、企業の認識を正しく行えていることは就活をしていく上で非常に重要になります。

自分の無意識下にある印象を言語化し、優先度をつけ、本質を見抜き、正しいかどうかを判断するというステップを繰り返していくと、自身のキャリアパスについてもより詳細なものが描けるようになるでしょう。

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