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採用選考体験記 技術職

  • 18卒
  • 内定

本田技研工業(HONDA)の18卒本採用選考
(技術職)について、実際に内定した方のエントリーシート(ES)をご紹介。

協力いただいた方の情報

卒業年度 18卒
選考フェーズ 内定

選考情報

企業名 本田技研工業(HONDA)
応募職種 技術職

ESの設問と回答

設問1

設問 A-1:学生生活において、もっとも力を入れて取り組んだ学問・研究テーマはなんですか。また、その内容について具体的に入力してください。
文字数 500文字
回答 地球環境に配慮した自動車の実現を目指し、制御工学と統計学(機械学習)を統合した、新たなエンジン制御系の構築に取り組んでいます。制御対象は、自動車の低燃費化に効果がある排気再循環(EGR)システムとしています。このEGRシステムを制御するにあたり、排気温度が重要なパラメータとなっていますが、量産車に排気温度センサを取り付けることはコスト増加に繋がるため、現在は排気温度センサを使用しない他のアプローチで制御が行われています。

本研究では、教師付き機械学習の一種であるカーネルリッジ回帰分析で検知可能な物理量から排気気体温度を推定させ、いわばバーチャルセンサを作る手法を提案しています。現在の進捗としては、単体エンジンベンチ試験の結果を用いた検証により、要求精度を満たす排気温度の推定が可能である事が確認できています。また、外乱による推定精度の悪化を防ぐために、推定精度を保証する枠組みの構築、すなわち異常検知システムの検討をマハラノビス=タグチ法やサポートベクターマシーンを用いて行っています。将来的には、量産車への適用を目指しており、低燃費で環境性能の良いクルマづくりに活かしたいと考えています。

設問2

設問 A-2:その学問・研究テーマにどのように取り組み、何を得ましたか。 500文字以内
文字数 500文字
回答 ①新たなことへ挑戦する際に必要な姿勢を得ました。研究をはじめた当初は研究の核となる統計学に関する知識が乏しく、研究へのモチベーションを保つことに苦労しました。そこで、統計学がどのように自動車エンジンに利用できるのかを考え、主体的に統計学を学びました。未知への挑戦に対して、モチベーションを維持する工夫を行うことで、積極的に取り組めると気づきました。

②常に物事の本質を意識し取り組むことの大切さを得ました。様々な手法を模索する中で制御工学と統計学の統合という本質を見失い、統計学として最適なものを追い求めてしまうことがありました。統計学として良いものが制御のために必ずしも有用ではないことがあり、本質を意識し取り組むことの大切さを学びました。

③チームでの研究に対する取り組み方を得ました。本研究は貴社との共同研究であり、チームで研究を行う上で、コミュニケーション・情報共有が重要であると気付き、資料作成・報告会では相手にわかりやすく伝えることを意識し続けました。その結果、研究報告会では毎回活発な議論が行われ、学会発表ではベストプレゼンテーション賞を頂くことができました。

設問3

設問 B-1:学生時代に最も情熱を注いで取り組んだ内容について入力してください。
文字数 500文字
回答 学生時代に最も情熱を注いで取り組んだことは、「コンサートスタッフでのアルバイトチーフ」です。100人以上のスタッフを取りまとめ、運営を行うアルバイトチーフを務めていました。

お客様に安心して楽しめるコンサートを提供するために、メンバーと協力して数万人単位のお客様を誘導するなどの業務に従事していました。
このアルバイトを始めたきっかけは、高校から8年続けている軽音楽でした。大学入学後、大好きな音楽を通して人に喜びや安全を提供出来るアルバイトをしたいと考え、コンサートスタッフとして働くことを決めました。アルバイトを始めた当初は、チケットチェックや座席案内、チラシ配りなど1つ1つの作業をこなすことに必死でした。
それらの作業に懸命に取り組む姿を見た先輩方から声をかけて頂き、スタッフをマネジメントする業務に携わるようになりました。100人以上のスタッフの前での全体ミーテイングや各ポジション間の連携を行うなどをして、運営上層部と現場の懸け橋として邁進していました。コンサートという特別な空間でのお客様の笑顔のために、常にお客様本位の接客を心掛け全力を尽くしていました。

設問4

設問 B-2:取り組みの過程で直面した困難なことは何ですか。
文字数 500文字
回答 コンサートスタッフのアルバイトをしていた中で直面した困難は、アルバイトチーフになった当初チームを上手くマネジメントできなかったことです。これにより、コンサートの開場時間を遅らせてしまい、真夏の屋外で数万人のお客様を足止めさせてしまうことがありました。この事態を招いた大きな原因は、運営側の指示を現場に正しく伝えられなかったことでした。そのときの私は、作業が思うように進まない現場に焦り冷静さを失っていました。そのため、本来であれば人を動かす役割である私が、現場の最前線で作業してしまい、結果的に全体の工程の遅れを招いてしまいました。その後社員の方に「自分が動いて1つの仕事をするのではなく、人を巻き込み動かしてより多くの仕事をこなすことがチーフの仕事だ」と言われ、チーフには広い視野と冷静な判断力が求められることを痛感しました。

また、同じコンサート会場であっても、コンサート毎にレイアウトや演出等が異なっており、臨機応変に対応する力が求められていました。想像以上に多くの能力が求められるチーフという役割は、自分には向いてないのではないかと自問自答を繰り返し、とても悔しい思いをしました。

設問5

設問 B-3:困難を乗り越えるために「どうしたか」を、自身の想いなども踏まえて入力してください。
文字数 500文字
回答 お客様の笑顔のために、私が成長しなければならないと思い、自身を鼓舞しました。

まず、マネジメントが上手くいかなかったことの原因分析を行いました。指示を受ける相手の立場に立って、以前私が先輩チーフから指示をどのように受けていたのか思い出し、どこが悪かったのかを考えました。また、現場からのフィードバックを得ることで客観的視点も取り込むことを意識しました。その結果、原因は指示がわかりにくいことであるとわかりました。そこで、分かりやすく簡潔に物事を伝えることを意識したミーテイングや現場を駆け巡り確認することを意識しました。

また、業務を正しく遂行してもらうためにチームの協力が必要不可欠であり、多くのメンバーからの信頼を得ることも課題の一つでした。以前は強いリーダーであろうとするあまり一人で考え込んでしまいがちでした。抱える課題をメンバーに打ち明け協力して乗り越えることで信頼関係を築くことができました。その上で、業務の本質を現場や上層部と議論することで、どのようにすべきかを考え抜きました。そしてチームメンバーと実作業の擦り合せを行い、主体的に業務に取り組んで貰えるような環境作りを行いました。

設問6

設問 B-4:その経験から何を学びましたか。それをどう仕事に活かしていきたいですか。
文字数 500文字
回答 このアルバイトの経験を通して、大きなチームで1つの目標に向かって協力し達成することのやりがいと苦労を学ぶことができました。業務の中で、私が苦しい場面のときは、私だけが苦しんでいるわけではなくチームも苦境にあり、逆もまた同じであると気づきました。互いを思いやり業務に取り組むことでチームメンバーと苦楽を共にし、苦境を乗り越えることでうまれる達成感とチームの一体感は何事にも代えがたいものであると思いました。

また、私なりのリーダーシップ論を学ぶことができました。それは「メンバーと課題の本質を共有する事で共にゴールを目指すスキル」です。それは組織を運営する上で重要な人を動かす原動力となり、リーダーだけのものではなく、メンバー全員が持つべきものであると考えます。

この経験から学んだことを活かして、様々な意見の飛び交う貴社の自由闊達な職場で、より多くの人を巻き込み、徹底的に議論を交わし意見を取りまとめ、より良いクルマづくりを目指して邁進していきたいと考えます。それによって、ホンダで働くメンバーの一体感を高め、共に世のため人のためにクルマづくりに励み、達成したときの喜びを分かち合いたいです。

設問7

設問 C-1:あなたが仕事を通じて、成し遂げたいことはなんですか。その根底にある想いや理由とあわせて入力してください。
文字数 500文字
回答 私のA00は「どこでもドアがある時代でも、乗る魅力があり、かつ社会的存在意義のある自動車を創ること」です。

このように考えるきっかけになったのは、これまで車で様々な場所へ出掛けキャンプや釣りをすることで、喜びを感じ大切な思い出を得てきた事が人生の原動力になってきたことでした。自動車は人や思い出を繋ぐ空間でもあると思います。そこで、これからの時代で、世界の人々にそのような体験を提供したいと考えました。

しかし、この想いを実現するには前提として、自動車が地球に対する責務を果たすことが必要不可欠であると考えます。以前バイクで走行中に、鹿が突然飛び出して来て、衝突事故を起こしたことがありました。この事故で大きなケガはなかったものの、友人や家族に迷惑をかけたことを今でも悔やんでいます。また、衝突した鹿のケガは大丈夫だろうかと心配になりました。これらの経験から、仕事を通じて人類のためだけに都合の良い車を作るのではなく、地球という共存すべきパートナーにも優しい車を実現したいです。それによって、自動車の社会的責務を果たし、その上で人々の生活に活力や喜びを提供できる自動車を創り出していきたいと考えました。

設問8

設問 C-2:その実現にむけて、どのようにアプローチしますか。
文字数 500文字
回答 「パワートレイン制御」という観点から、自動車を通して人々の生活に活力や喜びを提供することを実現していきたいと考えています。

その理由は自動車の心臓であるパワートレインを適切に制御することによって、燃費などの環境性能を高めながら、出力などの機械性能と両立させ、結果的に環境問題の解決とドライバビリティーの向上に大きく貢献できると考えているからです。
具体的には、HCCIや超希薄燃焼などの着火制御によるエンジン開発、i-DCDやi-MMD、SH-AWDなどのハイブリッドシステムの制御開発に携わっていきたいです。なぜならば、講義や研究を通して培った、機械工学・制御工学・統計学(機械学習)の専門性を仕事に活かしていけると考えたからです。
また、研究で取り組んでいるEGR制御系を量産車へ実用化していきたいという強い想いもあります。加えて、興味や好奇心に対して一切の妥協しない私にとって、主体的に業務に取り組む事ができる最適なアプローチであると考えています。

それらによって、次世代のクルマづくりに貢献することで、安全性と環境性能、運転する楽しさの三者を高い次元で両立させていきたいと強く思います。

設問9

設問 C-3:実現の場としてHondaを志望する理由を入力してください。
文字数 500文字
回答 常に夢を追っている仲間と本気でぶつかり合える環境でこそ、私のA00を達成することができると考えたからです。そしてそのような環境がHondaにはあると、共同研究やインターンシップなどを通して感じたからです。

今までの人生で、一人ではどうしようもない困難に直面することがありました。そんな時は、年齢や性別、国籍関係なく心から本気でぶつかり合える仲間と協力することで、困難を乗り越えてきました。また、その時の達成感は格別であり、仕事においてもそのような環境で業務に取り組むことで、世のため人のためにより良い自動車を作り、仲間と喜びを分かち合いたいと考えたため、貴社を志望しました。

加えて、これまでに出会った社員の方々や貴社を強く志望する学生は、己の強い意志や信念の下に行動しており、互いに刺激をし合う良い関係だと感じました。そのような仲間たちと共に成長し、業務に取り組みたいと思いました。同時に、仲間の夢にもコミットしていきたいと思いました。最後に1人のHondaファンとして、ホンダらしさとは何かを自問自答し続け、ホンダにしかできない新たな製品を生み出し続けていきたいと思い貴社を志望します。

設問10

設問 D:これまでの入力内容に加えて、伝えたいことなどがあれば自由に入力してください。
文字数 500文字
回答 「高い目標を掲げ、自分の興味と結びつけることで、自発的に取り組み達成できる」という長所があります。これによって、1ヶ月でTOEIC800点という目標を達成し、海外でのサマースクールに参加しました。

大学4年生当時の私は英語に苦手意識がありました。そこで、自分を追い込み成長したいと考え、800点という高い目標を掲げました。工夫として、自分の興味と英語を繋げることで、楽しくかつ主体的に学習に取り組めるようにしました。具体的には、趣味であるバイクや車の海外での解説動画などを視聴し、意識して英語に触れる機会を設けました。また、研究室の留学生と互いに言語を教え合うことで、話す能力も高めようと努めました。
その結果、英語への苦手意識はなくなり、1ヶ月でTOEICを500点から860点に伸ばすことができました。また、高めた英語力を活かして北京大学でのサマースクールに参加し、グループワークなどを通して、グローバルな環境に身を置くことで、さらなる成長を遂げることができました。

この経験を活かして、ノープレー・ノーエラーを排し自発的に様々な業務に挑戦し、目標達成のために全力を尽くしたいと考えております。

ES記入時に注意したこと・工夫したこと

非常に文字数が多いです.全てを埋めきらなくとも問題なく通過する例もあるそうですが,私は熱意を伝えたいと全てギリギリまで埋めました.

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