失敗しない就活ノートの作り方【基礎編】
就活をする上で、説明会でのメモやOB訪問での記録、面接の振り返りなどを行う就活ノートは欠かすことが出来ません。
というのも、就職活動では複数の企業の情報を整理/ストックし、そこから企業を知り・自分を知るための思考を深めることが必要となるからです。
今回はそもそも、何故就活ノートを作るべきなのかを理解し、就活ノート作りの3つのポイントをお伝えします。
効率的に就活を進め、有意義な就活期間を送れる就活ノートを作っていきましょう!
なぜ就活ノートを作るのか
そもそも就活ノートを何故作らなければならないか。就活ノートを作る目的は以下の2点が挙げられます。
1. 説明会やセミナー、面接などで得た情報をストックするため
2. 得られた情報を元に自分の思考を整理するため
多くの学生がノートに記載しているのは1. の情報のストックのみであることがほとんどでしょう。
もちろん情報のストックも大事ですが、就活のゴールは「自分の働きたいと思う会社を探し、内定をもらい、自分のキャリアを歩んでいくこと」にあります。
良い会社、合わない会社の定義は、人それぞれです。自分が合うと思う会社を探すためにも、自分の思考を整理していく必要があります。
したがって、情報のストックだけでなく自身の考えを整理するツールとして使えるようになると、より就活を効率的にすすめることができます。
※また副次的な要素として「メモをとっている姿勢」そのものが重要になる場合があります。
基本的に社会人は話を聞く際に必ずメモをとるようにします。それは「相手の言葉を大切に受け止めています」という意思表示でもあるからです。各企業が開催している数十人程度のセミナーであれば、社員が参加者の態度などを見ている場合もあるので気をつけましょう。
おすすめ就活ノートのサイズと種類
就活ノートの作り方に決まりはありません。しかし、合同説明会などでは、机がなく立ったままノートを書く必要があったり、セミナーでは記載する情報量が多いためある程度の大きさが必要となったりします。そこで、就活総研オススメの就活ノートをご紹介します。
サイズ
A5(A4用紙の半分)サイズのリングノートがオススメです。
普段大学の講義などで使っているB5サイズのノートはサイズが大きいため、合説などで立った状態で片手で支えながら記入するのが難しく、逆にB6サイズなどは小さくて紙面が足らなくなってしまうこともあります。
ノート種類
ルーズリーフの使えるのリングファイルタイプがオススメです。
就職活動では複数の企業の選考が同時進行で進んでいくので、一つの企業の情報がノートの別の場所に点在することになりますが、ルーズリーフであればページを並び替えられ、情報の整理が簡単です。
合同企業説明会やセミナーなどでは机が用意されておらず、膝の上で書いたり立ったまま書いたりする場合がありますので、表紙が堅くてしっかりしたノートの方が重宝します。
オススメ就活ノートセット
就活ノート作りの3つのポイント
会社説明会・セミナーでの情報、面接・選考の記録、自己分析など就活で手に入れた情報、自分の考えをストックしていきましょう。ポイントは次の3つです
1. 就活のイベント中に情報・気付きをメモする
2. 得られた情報だけでなくそこから感じた自分の感想、気付きもメモする
3. 企業の立場で選考を振り返り、就活のPDCAをまわす
1. 就活のイベント中に情報・気付きをメモする
就活のイベントを通して様々な情報や考えに触れる機会が増えてきます。そして、それらは就活を通して役に立つ場面が出てきます(志望企業とは別の会社の社員さんが話していた内容が、志望企業の選考で役に立ったりします)
面白いな!と思った情報や考え方、気付きはどんどん就活ノートにストックしていきましょう。
ポイントは、就活イベント中にメモしていくことです。お家に帰ってからゆっくり振り返りながら書こう!と思っても、得られた情報や考えたことはどんどん忘れていってしまうので、なるべくその場で書ききってしまうようにしましょう。
2. 得られた情報だけでなくそこから感じた自分の感想、気付きもメモする
就活ノートには得られた情報だけでなく、あなたの感想や気付きもメモしていきましょう。
「〇〇の点が共感できた」「△△に魅力を感じた」など会社に対してポジティブな考えや「××な面は合わないように思った」などネガティブな面も書いていくと、その後の自己分析・企業研究にも活かすことができます。
また、説明会やセミナーでは必ず最後に質問の時間がありますので、説明を受けている間に質問内容を整理していくのもテクニックの1つです!
3. 企業の立場で選考を振り返り、就活のPDCAをまわす
就職活動を続けていると、うまくいく面接・うまくいかない面接があります。「たまたま運が悪かっただけ…」と考えるのではなく、何故ダメだったのかを振り返り、次の面接で改善できるようにしましょう。1回1回の改善は微々たるものかもしれませんが、就職活動を通して改善を続けていけば、他の就活生と大きな差をつけることができます。
その際に、就活生としての立場で考えるだけでなく企業側の立場に立って考えられるようになると、就活をより効率的にすすめることができます。
シチュエーション別就活ノートの書き方
会社説明会・セミナー編
説明会やセミナーの内容をメモするだけでなく、その後の自己分析や志望動機を考える際にも活かせるよう、以下の項目を記入するとよいでしょう。
・会社名、スピーカー社員の部署名、名前
・説明会・セミナーの内容
・説明会・セミナーでの気付き
・会社についての印象分析
会社説明会・セミナーでの就活ノートの書き方の詳細はこちらから:
自己分析編
自己分析を進めていくには、企業ごとの自分の無意識下にあるイメージや印象を言語化し、優先度をつけ、本質を見抜き、正しいかどうかを判断するというステップを繰り返していくとが必要です。
これにより、会社説明会やOB訪問で何を質問したらいいかが明確になります。
自己分析ノートの作り方はこちらから:
面接編
面接の記録は、その会社を知るだけでなく、自分の面接スキルアップにもつながるので、メモを取るようにしよう。
ただし、面接中にメモを取ることを嫌う面接官もいるので、面接が始まる前に「メモをとってもいいですか?」と聞いて確認するとよいでしょう。
記載については、自分が答えている時にメモをとるのは難しいので、別の人が答えている間に忘れないように重要な部分のみメモを残すようにしよう。
(他の学生が話している時にノート記入に没頭していると、良い印象を持たれないかもしれないので、記入は最低限にとどめておこう。)
記入する内容としては以下のものを書きましょう
・ 面接官にどんなことを聞かれて
・ 自分が何をどのように答えて
・ その時の面接官のリアクションはどうだったか
↓
・(面接後)その面接官が何を聞き、何を判断したかったのか、自分なりに推測したメモ
基本的に企業の人事が聞きたい内容は普遍的であることが多く、ある面接で聞かれた内容を別の面接でも聞かれる可能性は高いです。
質問内容と回答のリアクションをみながら、どんなトピックスが社会人に好まれるのか、自分の中にストックを残していきましょう。
そして、面接後にはその面接官が何を判断していたのかを推測してみよう。
面接官の質問の一つ一つにはその裏に何か確認したい事項があり、質問を投げかけています。
まずは、面接が終わってから「面接官の質問内容」と「自分の回答」「その時の面接官のリアクション」を振り返り、面接官が何を見ようとしようとしていたのか面接の意図を推測してみましょう。
これを繰り返していくと、面接後に振り返るときではなく、面接中に面接官の質問の意図がわかるようになってきます。
これを繰り返すことで、相手に刺さるメッセージを伝えられるようになるので、是非実践していってください。
就活ノートの作り方ポイントまとめ
1. 就活のイベント中に情報・気付きをメモする
→お家に帰ってから…では三日坊主・忘却のもと
2. 得られた情報だけでなくそこから感じた自分の感想、気付きもメモする
→情報のストックだけでなく、その後の自己分析・企業研究にも活きてきます。
3. 企業の立場にたって「求める人物像」「面接での評価基準」について考える
→「学生から」ではなく企業の立場に立つことで、説明会・面接の背景を掴むことができます。
いかがでしょうか?就活ノートは情報をストックするだけでなく、その後のキャリア選択を考える材料になるものです。
企業説明会、OB訪問、自己分析、業界分析、企業研究、面接を有意義なものにし、よりよいキャリア選択をしていきましょう。
是非明日からの就活に活かしていってください。
Appendix 就活ノートをなくさない
就活ノートにはあなたの受けたセミナーや選考の記録などの個人情報が詰まっているので、絶対に無くさないよう気をつけましょう。
また、万が一ノートを落としてしまった時のことを考えて、敢えて名前を書かないというのもありです。
企業でセミナーを受けて、そのまま机下の棚に忘れることがよくあり、名前を書いていると個人が特定されてしまう可能性があります。忘れ物のノートの中身まで確認する様な企業はないと思いますが、念のため注意しましょう。
もしくは、外出する際はルーズリーフに記載し、家に帰ってからファイリングするなどの対策でも良いでしょう。
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