三省堂書店の企業分析_売上・営利・純利益など
大型書店の三省堂書店の決算公告です。
Amazonの台頭により書店は苦戦を強いられていますが、今回も三省堂書店だけでなく本屋業界全体も見て行きたいと思います。
株式会社三省堂書店
平成26年8月31日 第86期決算公告
利益剰余金 19.0億円
うち当期純利益 844.3万円
| 決算期 | 売上 [億円] |
当期純利益 [億円] |
当期純利益率 | 純資産 [億円] |
総資産 [億円] |
|
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2014年8月 | 271 | 0.084 | 0.03% | 19.3 | 147.6 |
* 売上は三省堂書店会社概要より(ただし決算期は不明)
私も高校時代にはよく通った思い入れのある本屋ではありますが、270億の売上で当期純利益が844万円というのはかなり収益性が厳しい状況ですね。
ほとんど利益が出ていません。
書店業界での業績比較
次に書店業界全体を見て行きましょう。
三省堂書店の競合企業として丸善CHIホールディングス(丸善、丸善書店、ジュンク堂書店、図書館流通センター)、紀伊國屋書店、未来屋書店、有隣堂、文教堂グループホールディングス、三洋堂ホールディングスとし、比較してみました。
「丸善書店」が皆さんが利用する本や文房具を売っている店舗を運営し、「丸善」は大学や研究機関、図書館に書籍を販売しているようです。
「ジュンク堂」は平成22年に完全子会社化されています。
| 社名 | 決算期 | 売上 [億円] |
粗利 [億円] |
営利 [億円] |
経常利益 [億円] |
純利益 [億円] |
粗利率 | 営利率 | 経常 利益率 |
純利益率 | 決算 対象 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| *丸善CHI ホールディングス |
14年1月 | 1,633 | 384.4 | 14.73 | 15.13 | 9.04 | 23.5% | 0.9% | 0.9% | 0.6% | 連結 |
| **(丸善) | 14年1月 | 425 | – | – | -6.07 | -2.53 | – | – | -1.4% | -0.6% | 単体 |
| **(丸善書店) | 14年1月 | 213 | – | – | 3.41 | 2.69 | – | – | 1.6% | 1.3% | 単体 |
| **(ジュンク堂書店) | 14年1月 | 503 | – | – | -1.62 | -1.63 | – | – | -0.3% | -0.3% | 単体 |
| **(図書館流通 センター) |
14年1月 | 405 | – | – | 17.25 | 9.63 | – | – | 4.3% | 2.4% | 単体 |
| ***紀伊國屋書店 | 14年8月 | 1,067 | – | 4.90 | 7.14 | 6.74 | – | 0.5% | 0.7% | 0.6% | – |
| ***未来屋書店 | 14年2月 | 507 | – | 8.58 | 8.72 | 3.51 | – | 1.7% | 1.7% | 0.7% | – |
| ***有隣堂 | 14年8月 | 504 | – | 4.60 | 2.91 | 0.73 | – | 0.9% | 0.6% | 0.1% | – |
| *文教堂グループ ホールディングス |
14年8月 | 332 | 81.7 | -4.91 | -4.45 | -8.32 | 24.5% | -1.5% | -1.3% | -2.5% | 連結 |
| *三洋堂 ホールディングス |
14年3月 | 253 | 75.8 | 5.17 | 5.06 | -0.37 | 30.0% | 2.0% | 2.0% | -0.1% | 連結 |
| ****三省堂書店 | 14年8月 | 271 | – | – | – | 0.08 | – | – | – | 0.0% | – |
* 該当企業の有価証券報告書より
** 丸善CHIホールディングスの有価証券報告書より
*** 新文化通信社 http://www.shinbunka.co.jp/kessan/kessan.htm より
**** 売上は会社概要より(ただし決算期は不明)
どの企業も業績が厳しいのが見て取れますね。
営利率が最も高い三洋堂ホールディングスでさえ2%とほぼ卸売業のような利益率になっています。
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