『外資系金融のExcel作成術』 慎泰俊
モルガンスタンレーキャピタル出身の著者が書いたExcel作成のための本。
財務予測やシナリオ分析、感度分析モデルの作り方はもちろん、Excelのお作法(並び順、フォント、表記、配色、罫線、項目、タイトルのルール)など明日からビジネスに使える知識が満載。
学生レベルではここまでのレベルは求められないが、社会人でExcel資料を作成する際には必要となる。
インターンシップでも特に外資系投資銀行や新規事業立案系のインターンシップでは将来の財務予想を作成する場合があり、
その際に本書のExcel技術を活かして作成できると他の学生との差別化ができる。
モデルとは
「表」:行と列からなっていて、それぞれ必要に応じて項目があるもの(e.g.学校の時間割など)
「モデル」:あるインプットに対し、アウトプットを返す仕組み。表中の一部の数字や項目を変更すると、他の項目も変化するもの
財務予測やシナリオ分析、感度分析などに使うことができる。
良いモデルとは
- 見やすいこと
解読を必要とするモデルを作らない。上から下までざっと眺めたら、どういう計算が行われているかがすぐに分かるようなモデル - 使いやすいこと
担当が変わっても引き継ぎが簡単にできるもの - 計算に過不足がなく、事業の本質を把握することができるもの
短いながらもその事業の分析において必要な情報が必要なだけ含まれていること。
良いモデルを作るためのポイント
- 1行1計算ステップ
電卓で検算できるようなモデルにする。途中でどのような計算がされているのかがわかりやすいモデルを作る - 文字色のルール
モデル中の数値が入力用のものなのか、数式によって計算されたものなのかはひと目で分かるよう、文字色を変える。インプット用:青色
数式:黒色
他のセクション、シートからのリンク:緑色 - シンプルな数式を使う
数式は可能な限り短く、よく知られたものを使い、レビューしやすいものにする。
一般的に「SUM」「VLOOKUP」「SUMPRODUCT」「SUMIF」があれば大抵の計算はできる。 - 数式の中にベタ打ちを入れない
数式の中に数字を入れないこと、
(例外:桁を変えるための掛け算、割り算) - 必要以上にブレークダウンを作らない
時間とのバランスを考えディテールにこだわりすぎない。
目次
第1部 基礎編
一章 見やすいExcelの表を作る
二章 Excelの作業スピードを3倍にする
第2部 モデル編
初心者のためのモデル作成入門
本格的に財務モデルを組む
財務モデルを使った分析
モデル上級者になるためのヒント
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2016/03/02
オススメ就活本レビュー ビジネススキル, モルガン・スタンレー
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