学生時代に頑張ったことがない人のための対処法

ESや面接で必ず聞かれるのが「学生時代に頑張ったこと」。
しかし、就活生の全員が人に誇れるような経験をしている訳ではありません。

今回は「学生時代に頑張ったこと」のエピソードに自信のないあなたのために、どのように対策していくべきかをお伝えしたいと思います。

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頑張ったことがない人のための対処法

頑張ったことがない人にための対処法としては、(元も子もないのですが)頑張ったことをつくるしかありません。
企業の面接官は年間に数百人以上の学生の面接をしていますので、嘘のエピソードはもちろん、付け焼刃的なアピールの仕方だけでは通用しません。
もし、あなたが志望する会社に入り良いキャリアを歩みたいのなら、学生のうちに誰かに語れるような経験をすべきです

「いまさら頑張っても間に合わないのでは…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、まだ間に合います。

仮に選考まで3ヶ月の猶予があるとすれば、睡眠時間と食事などの時間を除き、1日16時間は確保できるでしょう。(16時間×90日で1440時間あります。)

サークルで週3回、1日3時間の活動をしていた場合、3年間で1404時間
アルバイトで週2回、一日5時間の活動をしていた場合、3年間で1560時間
研究で週5日、一日6時間の活動をしていた場合、1年間で1560時間

となり、3ヶ月必死に取り組めばこれらの取り組みと同じくらいのエピソードが話せるようになるでしょう。
あとは、あなたが「やる」か「やらないか」の問題です

そして、面接の話題作りのために何か新しいことを始める必要はありません
というのも、今から何か新しいことを始めるのは時間的にも経験的にも不利になってしまいます。また、何かに取り組む上で周りの信頼を得ることは重要で、そのためには一定の時間が必要です。今ある信頼関係を最大限利用し取り組みましょう。

内容は、サークルでもバイトでも研究でも何でも構いません。(もちろん、取り組む内容によって成果が出やすい・出にくいなどありますが、)今取り組んでいるものに全力で投球するだけで、あなたの語るべきエピソードができるでしょう。

稀に、就活のためにバックパックの旅行を計画する人がいますが、これらの経験はあまり有効ではありません。肩肘張らずに、今取り組んでいるものに専念しましょう。

バックパック経験が面接官にウケない3つの理由
面接をしていて、学生時代に頑張ったこととして海外旅行・バックパックの経験を話される方がいらっしゃいますが、バックパック・海外旅行での経験は面接官側としてはなかなか評価が難しいエピソードでもあります。今回は海外旅行・バックパックの経験について解説していきます

頑張ったエピソードをつくるポイント

学生時代に頑張ったエピソードをつくる上でのポイントは次の3つです。

トップの視点に立って行動する
PDCAサイクルをまわす
取り組み前後の定量的な成績を集める

ではそれぞれ具体的に見て行きましょう。

 

1. トップの視点に立って行動する

サークルやバイトで何かの役職に就いていない人もいるかと思います。
「私は、ただのメンバーにしか過ぎないから…」と卑下せず、あなたがその組織のトップだったらどうすべきかを考えて行動してみましょう。(サークルであれば自分がキャプテンならどうするか、バイトであれば自分が店長ならどうするか、など)
必然的に正しい方向に主体的に動けるようになるはずです。

そして、この意識を変え行動を変えることはビジネスマンになってからも必要となります。というのも、みなさんは会社に入ってからいきなり社長になるわけではありません。一番下っ端として入社し、会社に貢献していく必要があります。その上で、いちメンバーでありながらも組織全体のことを考えながら取り組めることは企業に対する有効な自己アピールにつながります。

2. PDCAサイクルを回す

今から何かに取り組む場合、「ガムシャラに頑張りました!」というエピソードでは、長期間1つのことに取り組んでいる人に歯が立ちません。
そこで、手足を使ってやりきるだけでなく、「頭を使って戦略的に取り組んだ」ことをエピソードに盛り込めるようにしましょう

それを伝えるためには、「戦略を立て、実行し、その効果を検証し、改善する」といういわゆるPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを回したエピソードが有効です。

また、PDCAサイクルを回す上で重要な戦略は、ゼロから考える必要はありません。大抵の取り組みの場合、ビジネスプロセスに置き換えられ、それらの手法は体系化されています。

売上拡大 → 経営戦略
組織運営→リーダーシップ
集客  → マーケティング
新歓活動 → マーケティング、営業
モチベーションの向上 → 人材マネジメント
接客業での満足度向上 → CS

したがって、あなたの取り組むエピソードに合わせたビジネス書を2,3冊読めば、より効率的な取り組みをすることができるでしょう

簡単に概要を知りたい方はこちらの記事を御覧ください:

就活生のためのリーダーシップ講座:入門編
リーダー・リーダーシップとは何か、そしてリーダーシップのタイプと求められる要素についてご紹介。エントリーシートや面接にて「学生時代に頑張ったこと」として聞かれることも多く、これらを理解することで効果的な自己PRに繋げることができます。
就活生のためのマーケティング講座:入門編
就活生が知っておくべきマーケティングの基礎から応用までをご紹介。顧客にものを買ってもらう戦略・仕組みであるマーケティングはビジネスでも活用場面が広く、就活に於いてもこの知識があるとより効果的な自己PRにつなげることができます。マーケティング

3. 取り組みの定量的な成績を集める

取り組みの成果をアピールする上で、定量的に(数字を使って)それを伝えるとより納得度が高まります。そのため、取り組み前後の成績を数値で把握しておきましょう。(バイトであれば、売上・利益、客数、客単価など、部活であれば試合成績など)

バイトでの店舗の業績は開示してもらえないこともありますが、「お店を良くしたい」ということを粘り強くアピールし、店長とともに取り組みをすることで、開示してもらえるかもしれません。
もし、それが出来なかったとしても、売上などであれば客数×客単価でおおよそ売上の概要はわかるはずです。

ESや面接の段階になって、数字を集め始めても遅い場合がありますので、日々の取り組みとその成果は記録を就けるようにしていきましょう。
これらは、取り組みの最中にPDCAサイクルを回すためにも有効です。

エピソード別 対処法

では、具体的にそれぞれのエピソード別の対処法を考えていきたいと思います。

部活・サークル編

新歓活動

新歓活動は4月~5月と時期が限られますが、短期間で取り組みの成果が出るのがメリットです。また、「いかにサークルをしってもらうか」はマーケティングの要素がありますし、メンバー集めには「どの様なメンバーを入部させるべきか」というトップの視点に立って長期的な利益を考える人材戦略の要素があり、エピソードを伝えるネタが多くあります。

まだ、新歓の担当者が決まっていないのであれば積極的に手を上げて責任者となりましょう。もし責任者に慣れなかったとしても、自発的に責任者の手伝いをして、活躍することもできます。(「いちメンバーとして、新入生に声掛けをしました」というのはインパクトに欠けてしまうので、責任者側に回るようにしましょう)

学園祭の出し物

こちらも時期性がありますが、比較的短期間で成果が出やすいエピソードです。
「何をするか」という企画の責任者の場合、商品開発・マーケティングの要素がありますし、実際に物を買ってもらうためには営業の要素が含まれます。

大会で成績を残す

短期間の取り組みで、自身の能力を向上させることができると良いのですが、長期間取り組んできた人にはかなわない可能性があります。
あなたの実力にあわせて取り組むべきかを検討するとよいでしょう。

アルバイト編

アルバイトの経験は比較的どれもビジネスに近い要素があり、アピールし易いエピソードといえます。また、結果が売上や利益と言った金額で定量的に示すことができるので面接官側も評価しやすいトピックスになります。

シナリオとしては、店長の立場に立ってお店の業績向上に貢献したというのが無難でしょう。売上向上の施策としては次のようなものがあります。

集客の工夫

お客さんを集めるための取り組みが当てはまります。飲食店であれば食べログ・ホットペッパーなどの広告媒体への出稿の工夫や客引きの交渉、学習塾などであれば新規生徒獲得などがあるでしょう。
ビジネスとの親和性も高く、マーケティング(中でもプロモーションの部分)などの知識を身につけた上で取り組んでいくとよいでしょう。

新商品の企画

チェーン店でのバイトの場合は難しいですが、個人経営のお店の場合、新商品やサービスの企画をすることができる可能性があります。お客さんのニーズを調べ、競合店舗を調査し、ベストなサービスを企画するというマーケティングの知識(中でも3C分析)の部分が役に立つでしょう

お客さんの満足度の向上

役職のない方でも今から始められる点が魅力的です。ただし、アンケートなどを実施していない場合、お客さんの満足度を定量的に測定するのは難しく、説得力に欠けてしまいます。
店長と交渉して、お客様満足度を調査するアンケートを随時実施するなどして数値で成果を語れるようになりましょう(例えば、「取り組み前は満足度60%だったのが90%に向上した」など)

新しいバイトの採用

新しいバイトの採用(募集・面接)などは、新歓活動と同じくマーケティングや人材戦略の要素があるのが魅力的です。ただし、良い人が入ってくれたかどうかは定量的に示すことが難しく、店舗の業績にすぐに反映されるわけではありませんので、成果を示すのが難しいかもしれません。

研究・勉強編

研究室やゼミでの取り組みの場合を考えてみましょう。研究や勉強はビジネスとの親和性が高くないためアピールが少し難しくなりますが、これまで一定の取り組みをしてきたのであればこのトピックスを選ぶのも一つです

学会に参加する

理系院生や学部生の場合、研究の成果をアピールするには学会に参加するのがベストでしょう。なんとか自身の研究に関わりのありそうな学会を探し、教授に交渉してみましょう。
ただし、短期間で研究成果は出ませんし、申し込みから参加までかなりの期間が必要になるため、あまり時間が残されていないのであれば不向きといえるでしょう。

論文を執筆する

教授に相談し、研究内容を論文にまとめ発表する方法です。こちらも研究成果が出てから論文の申し込み、発表まで時間がかかってしまうのが欠点です。

さいごに

日本の中途採用市場は流動性が低く、一般的には一度入社した会社で働き続ける人が多数を占めます。
今、この就職活動において、あなたの人生の方向性が決まってしまうと言っても過言ではありません。

まだ、あなたに誇れるエピソードがないのであれば、それを今からつくりましょう。
行動を起こすのには勇気がいります。

でも思い切って、アクションに移してみましょう。何かに夢中に取り組んだ経験は就職活動だけでなく、あなたの人生の糧になるはずです。

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