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自分の強みを見つける:関係構築力

ESや面接の自己PRなどで求められる「自分の強み」。
これまであまり意識してこなかった自身について、改めて自分の強みは?と聞かれても困ってしまいますよね?
「〇〇力」とわかったところで、ESや面接で伝えてみるとなんだか陳腐なものになったり、伝えてみたけれど自己PRにつながっていなかったり、なんてことはありませんか?

その要因は、

①ビジネスの現場で「〇〇力」と呼ばれる強みについて知らない、理解していないこと(気に留めていなかったけど実はとても魅力的な強みだったり、トンチンカンなことを話してしまって面接官に伝わらなかったりします)
②その強みがどれくらいのレベルですごいのか把握できていない、伝えられていないこと(実は高いレベルで強みが発揮されていてもそれをうまく伝えられていない)

の2点が要因となっています。

 

実際のビジネスや人事の世界では、人の能力・強みは既にカテゴライズされ、それぞれのレベルの定義付けがなされています。
そこで今回は、実際に企業の人が強みをどのように定義しているのかを把握してみましょう。

自分の強みの見つけ方はこちらから

自分探し厳禁!自分の強みを見つける方法
ESや面接で聞かれる「自身の強み」について企業・人事の立場に立ってどのようにアピールしていけばよいのか。自己分析などの自分探しの旅に出ずに自信の魅力について伝える方法をご紹介。

関係構築力の定義

社内外の関係者との間に利害や取引的な関係を入れずに、とにかく仲のよい親しい人間関係を作り上げていく力。
(社交性+エンターテナーカ+話題の豊富さ)

達成レベル

レベルが高いほどより高度な強みとなります。
「レベル0」は全く発揮できていない状態、「レベル1」は当たり前のことができている状態と言い換えるとわかりやすいかもしれません。自己PRでアピールする際はレベル2以上の内容で伝えられるようにしましょう。

レベル 関係構築力
0 人との関係を嫌ったり、まったく無関心で自分から親しい関係をつくろうとしない。
1 儀礼的なつきあいや、仕事で必要な最低限度の関係(挨拶をするなど)は維持している。
2 仕事上での公式の関係(報告や連絡など)は維持している。
3 他者との間で、仕事に全く関係のない話題でも気楽に話し合えるような関係を作り上げている。
4 特に仕事の用事がないような時にでも相手を自由に訪問し面会でき、相手もその訪問を歓迎するような親しい関係をつくりあげている。
5 仕事に関係のない場所で仕事に関係なく会って、お互いに楽しめるような親しい関係をつくりあげている。
6 相当無理な要求であっても、日頃の関係をもとに相手がこちらの言い分を喜んで聞いてくれるような親しい関係をつくりあげている。
7 相手との間で、仕事を全く離れた本当の親友となっている。

自己PRの伝え方のコツ

ご自身のアピールしたい強みについて、どのレベルで達成できているかわかるエピソードを交えながら記述・伝えていくことでより具体的に自信の強みを伝えることができます

例えばアルバイトの活動において「ニーズを汲み取りながらサービスを提供しました」という「顧客指向性」が発揮されたエピソードを考えてみましょう

Aさん:「お客さんを観察することでニーズを汲み取り、満足してもらえるサービスを提供できました。」(達成レベル2)
Bさん:「お客さんへの接客を通じてヒアリングを100件ほど行い、今何が求められているのかを考え、新しく○○のサービスを提供し、お客さんに満足してもらいました」(達成レベル6)

Aさん、Bさんどちらの自己PRのほうが魅力的に感じますか?達成レベルの高いBさんの方のエピソードのほうが魅力的に見えますよね。ぜひ皆さんもそれぞれの強みを理解し、達成レベルを意識ながら伝えることを意識してみてください。

<参考>顧客志向性の達成レベル
レベル 顧客指向性
2 顧客の満足度を常にモニターし、満足していないところがあれば、顧客からなぜなのかを聞き出しそれに応えている。
6 顧客ニーズが一般的にどのように変わってきているのかを直接多くの顧客に接することで敏感に感じとり、その変化に対応し顧客の満足に今後も継続して応えるためにどうすればよいかを考え、自らその対策を実行している。

 

その他の強み

今回ご紹介した以外にも様々な強みが定義づけられています。ESや面接の対策をする上でもぜひ一度ご覧いただきご自身の強みを再認識してみてはいかがでしょうか?

カテゴリ コンピテンシー 定義
チームマネジメント リーダーシップ 部下に対して、自分が管理する組織全体の方針や戦略・ビジョンを明確に示し、その方向に向けて組織全体を動機づけまとめ動かす力。
(組織のビジョン・方針設定力+方針浸透力+動機づけ力)
強制力 部下や後輩を、自分の考えや組織の要求に従わせ、その通りに動かしていく力。もし部下や後輩がそれに従わないような場合でも、あらゆる方法を使って従わせていく力。
(強制力+指揮統率力)
育成力 自分の部下や後輩の能力や技術の現状を正確に分析し、それをさらに開発・伸張させていく力。その場合にただ研修に送り出すなどではなく、直接自分が手を下しながら行なう育成の力のみを意味する。
(能力アセスメントカ+育成場面設定力+指導力〕
チームワーク 組織全体や、他のチームメンバーのことを考え、協力しあいながらチーム全体の目標を達成していく力。
(協調性+メンバーシップ)
達成行動 達成指向性 自分自身や組織全体の目標を自ら設定し、それを達成するまで諦めずに粘り強く取り組む行動する力。さらに、目標を達成してもさらに高いレベルをねらうなど、常により高い成果を生みだそうとする行動である。
(目標設定力+粘り強さ+向上心)
イニシアティブ 将来を先読みし、今後起こるであろう変化・ピジネ久チャンスを正確に判断し、その変化やチャンスに遅れないようにするため、今から対応しておくべきことを考えそれを実行する力。
(先見性+主体的行動力)
顧客指向性 直接的に顧客に接し、顧客は何を自分違に求めているのかを敏感にかつ正確に把握することで、その顧客のニーズにその通り応えていく力。
(顧客ニーズ把握力+サーピス精神)
徹底確認力 仕事を進めるうえでもれやミスがないか、あるいは決められた基準からずれていることはないかを徹底的にチェック・確認し、それらを最小限になくしていったり未然に発生を防ぐ力。
(問題発見力+問題解決-修正力+綴密性)
思考力 分析思考力 市場や顧客・取引先において今起こっている状況や問題などを正確に理解し、それを整理・分析することで自分なりの対応策を考え出していく力。
(理解力+観察力+問題解決力)
概念的思考力 一見するとあまり関係がないように思えるような事象の間にある、共通する意味、関係を把握したり、ある事象から連想的に別の新しい概念を見いだしたりすることで、新しい考え方やモデル、独自の理論をつくりあげていく力。
(創造性+理論・モデル構築力)
情報指向性 あらゆる情報源や情報ルートを自ら開拓し、仕事で必要となる情報を誰よりも早く正確に、かつ幅広く集める力。
(情報収集力+情報源の多さ)
専門性 自分の専門的な知識やスキルを拡大し、それを仕事に活用したり周囲の人達にも広めたりする力。
(専門的知識力+知識活用力)
対人影響力 対人インパクト 社外の関係者・社内の他部署などの相手に対して、こちらの考えている通りに相手が納得し動いてもらうために、あらゆる説明の方法や道具を駆使しながらインパクトを与えていく力。
(説得力+影響力の豊富さ)
対人理解力 相手の気持ちや考えを自分の考えや感情でゆがめることなしその通りに正確に理解していく力。単に言葉や態度で伝えられたものだけでなく、言外にある意味もその通り察していく力である。
(感受性+傾聴・受容力)
関係構築力 社内外の関係者との間に利害や取引的な関係を入れずに、とにかく仲のよい親しい人間関係を作り上げていく力。
(社交性+エンターテナーカ+話題の豊富さ)
組織感覚力 組織の中にある力関係や意思決定構造(公式なものも非公式なものも含む)、さらには組織風土など、公式・非公式な構造を正確に把握し、それに従った対応行動を起こしたりそれらを効果的に活用する力。
(政治感覚+パワー活用力)
セルフマネジメント フレキシビリティ 社内での業務活動や問題解決に際して、状況に応じて既存の方法にとらわれず全く新しい方法を実行したり、既存の方法でもやり方に改良を加えながら臨機応変に行なっていく力。
(柔軟な発想力+状況判断力+手段・打ち手の多さ)
自信〔自己貫徹力〕 自分の考えや意見・やり方に対して、強い信念を持ちそれに対して誰が批判をしたり異議をとなえても断固として自分の考えを貫き通し、何かを自分でやり抜く力。
(信念の強さ+押しの強さ+チャレンジ精神)
セルフコントロール ストレスの高い状況の中でも感情的になったり衝動的になったりすることをおさえ、常に前向きで安定した行動を保つ力。
(ストレス耐性+自己抑制力)
組織貢献力 上司や組織からの要求・命令に従い、その通りの成果・結果を出すために自分の行動や考えを組織の側に合わせていく力。自分個人のことよりも組織の使命を重視して考えていく力。
(組織適応力+奉仕精神)
自発的努力 業務の改善・向上・問題解決など新たなチャンスの発見や創造につながるようなことを誰からも言われなくても自分の興味・関心に基づいて自発的に取り組んでいく能力。
(興味関心の強さ、広さ+チャレンジ精神+自発性)

 

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